70代からのナチュラルメイク:上品さと健康的な印象を叶える簡単ステップ
年齢を重ねると、メイクをすることに億劫さを感じたり、どのようなメイクが今の自分に似合うのか迷ったりすることがあるかもしれません。しかし、ちょっとした工夫で施すメイクは、気分を明るくし、顔色を健康的に見せてくれる大切な手段です。
このコラムでは、70代の女性が無理なく続けられる、上品で健康的な印象を与えるナチュラルメイクの簡単なステップをご紹介します。厚塗りにならず、肌に優しいメイクで、自分らしい美しさを引き出すヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。
健康的で上品な肌作りのポイント
肌の土台を整えることは、ナチュラルメイクの基本です。年齢を重ねた肌は乾燥しやすいため、保湿を重視したベースメイクを心がけましょう。
保湿重視の下地選び
メイクを始める前に、まずは肌をしっかりと保湿することが大切です。化粧水や乳液で肌を整えた後、保湿成分が豊富に含まれたメイクアップベース(化粧下地)を使用することをおすすめします。
- 潤いを与える成分: ヒアルロン酸やセラミドなどが配合されているものを選びましょう。
- 肌色補正効果: くすみが気になる場合は、ほんのりピンクやラベンダーなど、肌色を明るく見せる効果のあるタイプも良い選択肢です。パールが細かく入っているものも、自然なツヤを与えてくれます。
厚塗りを避けるベースメイク
ファンデーションは、肌への負担が少なく、薄づきで自然な仕上がりのものを選ぶのが理想的です。
- BBクリームやCCクリーム: これらは、保湿、日焼け止め、下地、ファンデーションの役割を兼ね備えているものが多く、忙しい時にも手軽にベースメイクを完成させることができます。
- リキッドまたはクリームファンデーション: 少量を取り、顔の中心から外側へ向かって薄く伸ばしましょう。シミや気になる部分は、コンシーラーでポイント的にカバーすると、厚塗り感を避けることができます。
- パウダーは控えめに: 全体にパウダーをつけすぎると、乾燥したりシワが目立ったりすることがあります。テカリが気になる部分にだけ、軽く乗せる程度に留めましょう。
目元に明るさと優しさを
目元は顔の印象を大きく左右する部分です。自然な形で目元を明るく見せる工夫を取り入れてみましょう。
くすみをカバーするアイシャドウ
鮮やかすぎる色味よりも、肌なじみの良い落ち着いた色を選ぶのがポイントです。
- 色選び: 明るいベージュ、シャンパンゴールド、淡いブラウン、薄いピンクなどがおすすめです。微細なパールが含まれているものは、くすみを飛ばし、目元に自然な輝きを与えてくれます。
- 塗り方: まぶた全体に薄く広げ、目尻側に向かってグラデーションを作るようにすると、立体感が生まれます。指で軽くポンポンと乗せるだけでも、十分な効果が得られます。
自然な眉の整え方
年齢と共に眉が薄くなったり、形が変わったりすることがあります。無理に太くしたり、流行を追うよりも、ご自身の眉の形を活かすことを考えましょう。
- 足りない部分を補う: 眉尻が薄い場合は、ペンシルで一本一本描き足すように優しく描き足します。
- ふんわりと色を乗せる: 眉全体には、パウダータイプのアイブロウをブラシでふんわりと乗せると、柔らかい印象になります。髪の色より少し明るい色を選ぶと、より自然な仕上がりになります。
顔色を華やかに見せるチークとリップ
チークとリップは、顔色を明るく見せ、健康的な印象を与えるための大切なアイテムです。
血色感を出すチーク
頬に自然な血色感をプラスすることで、顔全体が生き生きと見えます。
- 色選び: ローズ系、コーラル系、ピーチ系など、肌なじみが良く、自然な明るさを与える色を選びましょう。
- タイプ: パウダータイプはもちろん、乾燥が気になる場合はクリームタイプのチークもおすすめです。指でポンポンと叩き込むように乗せると、肌の内側から滲み出るような血色感を演出できます。
- 入れる位置: 笑顔になった時に一番高くなる頬骨の位置に、ふんわりと丸く入れると、若々しい印象になります。
唇の乾燥対策とリップの色選び
唇は乾燥しやすく、年齢と共に縦ジワが目立つようになることがあります。日頃からのケアと、顔色を明るく見せるリップ選びが重要です。
- リップクリーム: メイク前にしっかりとリップクリームで保湿しておきましょう。
- 色選び: 血色感をアップさせるローズ系、コーラルピンク、明るいベージュなどがおすすめです。透明感のあるグロスを重ねると、唇にふっくらとしたツヤが生まれます。
- 口紅やティント: 唇の色を補正し、顔色をワントーン明るく見せてくれる効果があります。肌の色に合うものを見つけることが大切です。
メイクを長持ちさせるちょっとした工夫
せっかく施したメイクも、時間が経つと崩れてしまうことがあります。簡単な工夫で、メイク持ちを良くすることができます。
- メイク前のスキンケア: 肌が十分に潤っていると、メイクのノリが良くなり、持ちも良くなります。
- 薄づきを心がける: 厚塗りメイクは崩れやすい傾向にあります。必要な部分にだけ、薄く丁寧に重ねることを意識しましょう。
- 余分な皮脂を軽く抑える: Tゾーンなど、皮脂が気になる部分があれば、フェイスパウダーを軽くブラシで乗せる程度に留めましょう。
最後に
メイクは、ただ外見を飾るだけではありません。自分自身を大切にする時間であり、気分を上向かせる素晴らしい習慣です。ご紹介した簡単なステップを参考に、ご自身のペースで、自分らしいメイクを楽しんでみてはいかがでしょうか。
今日の気分に合わせて色を変えてみたり、新しいアイテムを試してみたりするのも良いでしょう。無理なく、心地よく続けられるメイクを通して、毎日をさらに明るく、豊かに過ごせることを願っております。